“誰でも遊べる遊具”拡充へ ふるさと納税活用 長崎県立総合運動公園

最大4人が座れる回転遊具(手前)=諫早市宇都町、県立総合運動公園

 長崎県は本年度から、県立総合運動公園(諫早市)の「ちびっこ広場」に、障害の有無に関係なく誰でも利用できる遊具の整備に力を入れる。ふるさと納税を活用し資金を確保。特別支援学校や関係団体を通じ、希望の種類などニーズ調査を進めている。
 「インクルーシブ(分け隔てのない)遊具」などと呼ばれ、全国で増えている。2020年の9月定例県議会一般質問で、山田朋子議員(改革21)が県立公園での導入を要望していた。
 ちびっこ広場には昨年度、最大4人が脚を伸ばして座れる回転遊具1基を設置。けがをしないよう地面をゴムチップで舗装した。今後はニーズ調査を踏まえて遊具を選定し、新設する。
 整備費は、県道路維持課の公園担当だった森広子さん(現総務文書課)が入庁1年半研修の中で、クラウドファンディングやふるさと納税の活用を提案。県は「県外の人にも周知でき、多くの方に賛同してもらえる」として21年度から、ふるさと納税の使途項目に追加した。寄付時に「障がいのある子もない子もすべての子どもがともに遊べる広場を作ろうプロジェクト」を選ぶ。
 県は西海橋公園(佐世保、西海両市)など他の県立公園での導入も検討する。


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