立民・菅元首相「核共有、世界に逆行」と維新批判 横浜市内で演説

街頭演説に立つ立憲民主党の菅元首相=21日、横浜市港北区の日吉駅前

 立憲民主党最高顧問で元首相の菅直人氏が21日、横浜市港北区の日吉駅前で街頭演説した。ロシアのウクライナ侵攻を受け、米国の核兵器を日本に配備し共同運用する核共有政策を巡る議論を呼びかけている日本維新の会を「世界の流れに逆行する」と批判した。

 菅氏は戦後75年間、世界で核戦争が起きなかった最大の要因は「広島・長崎の悲劇が世界でよく知られているからだ」と指摘。「核兵器の被害を受けた日本までもが『核のボタン』を持とうとすると、世界中の国が核のボタンを持たざるを得なくなる」と訴えた。

 夏の参院選に向け、「こんな維新を止める」と強調。立民は「パフォーマンスはあまり維新みたいにうまくない」としつつも、神奈川選挙区で擁立する新人については「日本の経済や科学技術を再生し、少子化対策でも期待を込めている」と述べた。

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