7産地の新茶飲み比べ 長崎県庁で「茶市」 振興協議会

新茶を飲み比べる県職員ら=県庁

 長崎県内の茶生産地の市町やJAなどでつくる県茶業振興協議会(会長・綾香直芳県農林部長)は23日、県庁展望室で県内7産地の新茶を販売する「長崎茶市」を開いた。日本茶インストラクターの説明や飲み比べもあり、市民や休憩中の県職員らが楽しみながら、お気に入りを探していた。
 7産地は▽佐世保市世知原町▽松浦市▽五島市▽雲仙市瑞穂町▽東彼杵町▽波佐見町▽佐々町。各産地の蒸し製玉緑茶「長崎玉緑茶」を用意した。
 県によると、県内で主に生産される蒸し製玉緑茶は渋味が少なく、まろやかなうまみが特長。国内生産の緑茶の3%に満たない希少な種類だという。全国茶品評会の蒸し製玉緑茶部門では、個人の部で東彼杵町の生産者が2017年から4年連続、団体の部(産地賞)は同町が17年から3年連続で日本一を獲得した。

大石知事(左)に新茶を贈呈する生産者=県庁

 7産地の生産者らは同日、大石賢吾知事に新茶を贈呈。水出し茶で甘みを味わった知事は「日本茶の価値は世界で高まっている。県としても国内外にアピールしていきたい」と話した。


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