横浜・瀬谷の海軍道路桜並木伐採 市長、計画見直ししない方針「市民に意義伝えたい」

道路の拡幅にあわせて伐採が計画されている桜並木=3月下旬、横浜市瀬谷区の海軍道路

 横浜市の旧上瀬谷通信施設跡地(同市瀬谷、旭区)を貫く「海軍道路」の桜並木伐採計画を巡り、山中竹春市長は24日の定例記者会見で、計画の見直しを行わない方針を示した。伐採計画には市民から反対の声が上がっていた。

 桜の名所として知られる海軍道路の桜並木は、区画整理事業による道路拡幅を機に伐採が予定されている。この計画の見直しを求め、4月中旬に2つの有志団体が署名を提出した。

 市長は署名に関して「承知している」とした上で、「桜の老朽化等の問題もある。(植え替えの)具体的な事業内容を説明する機会を通じて、市民に桜並木再生の意義や理由を伝えたい」と説明。伐採時期は「調整中」とし、新たな桜の名所をつくる方針を改めて強調した。

 また、「上瀬谷の未来を考えよう会」が署名とともに提出した自然環境の保全や、同跡地で開催される国際園芸博覧会の来場者数見直しなどを求める陳情書については「細かい内容は確認していない」と答えた。

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