崖地の異変を素早く察知 三浦で実証実験 災害防止へ官民協力 斜面のわずかな傾きで市に連絡 

南下浦小学校の崖地に設置された傾斜計測=三浦市内(ALSOK提供)

 梅雨のシーズンを控え、三浦市内で崖地の異変を素早く察知する傾斜計の実証実験が官民協力で進められている。わずかな斜面の傾きを計測し、災害防止に役立てる。既に小学校1カ所に設置済みで、月内にもう1カ所追加する予定だ。

 実証実験は、IT技術を活用した監視システムの構築を目指す警備大手ALSOK(東京都)の提案で3月から実施している。傾斜計は防災計測システムメーカーのオサシ・テクノス(高知県)が提供した。

 市立南下浦小学校(南下浦町菊名)の崖地に、斜面の傾きを0.01度単位で察知できる傾斜計2台を設置。監視カメラも参考に、異常があればALSOKから市防災危機対策室に連絡が入り、必要に応じて周辺の立ち入りを制限するなどの措置を取る。

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