被爆者のスライド標本 データベース公開 広島大学 原爆放射線医科学研究所

広島大学 原爆放射線医科学研究所は、被爆者のスライド標本をデータベース化して公開しました。

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公開されたのは、1945年の12月末までに亡くなった被爆者100人の資料です。臓器や組織のスライド標本をデータベース化しました。被爆した場所や被爆後の症状の経過など、標本からわかることを説明しています。

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これらの資料は、戦後間もなく、アメリカに接収されていました。1973年に日本に返還され、広島大学が保管していました。おととし、被爆者の資料を後世に残そうと、クラウドファンディングを募り、今回のデータベース化が実現しました。

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広島大学 原医研 杉原清香助教
「貴重な標本が見られる状態で残っているということと、例えば、この方がどういうことで亡くなったかという情報も得られるということをいろんな人に知っていただければいいなというのが、一番の思いです」

広島大学は、「研究や平和教育に活用してもらうことを願っている」としています。

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