長崎市が夜間観光推進 新幹線開業イベントも計画 補正予算案など発表

 長崎市は26日、6月1日開会予定の定例市議会に提出する総額7億6800万円の一般会計補正予算案など計49件を発表した。新型コロナウイルス禍からの経済回復に向け、夜間観光などの推進や西九州新幹線開業イベントなどの関連費用を盛り込んだ。
 夜間の経済活動を指す「ナイトタイムエコノミー」の推進費2千万円を計上。地域資源を活用し、夜間の消費拡大につながる新事業を展開する市内団体や個人に最大400万円(補助率2分の1)を出す他、新幹線開業イベント共催費(4800万円)やプレミアム商品券発行などをする商店街への補助事業(5千万円)なども組み込んだ。
 ポストコロナを見据えた「復興」予算は計1億6500万円。田上富久市長は26日の会見で「今回で終わりではなく特に急ぐものを計上した。検討中のものはできるだけ早く事業化し、力強く進める」と述べた。
 秋に全天候型遊戯施設を新設し指定管理者制度を導入する「あぐりの丘」運営費に7300万円、市立図書館のWi-Fi(ワイファイ)整備費などに1100万円を充てる。転出入や被災者支援など行政手続きのオンライン化を進めるための条例案も提出する。
 長崎市議会運営委員会は26日、定例会の会期を6月1~17日の17日間とすることを申し合わせた。一般質問は6~9日、委員会審査は10、13~15日。


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