官民一体で機運醸成を 新幹線促進協の合同総会 全線フル規格化求む決議も

西九州新幹線開業への機運を高めていくことを確認した合同総会=長崎市大黒町、ホテルニュー長崎

 長崎新幹線・鉄道利用促進協議会など3団体の合同総会が23日、長崎市内であった。9月の西九州新幹線(武雄温泉-長崎)開業に向け、官民一体で機運醸成を図る一方、政府・与党に対し早期の全線フル規格整備を求める決議を採択した。
 3団体はほかに県空港活性化推進協議会、長崎上海航路利用促進協議会。いずれも会長を務める大石賢吾知事は「西九州地域の未来を見据え、最大限の整備効果が得られる全線フルの実現や長崎空港の24時間化などに取り組んでいく」とあいさつ。
 長年、九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)整備に関わってきた金子原二郎農相は、武雄温泉で在来線特急と乗り継ぐ「リレー方式」で部分開業することを「心残り」だと表現。引き続き全線フル規格化を国に働きかけていく考えを強調した。
 合同総会は新型コロナウイルス禍で3年ぶりの開催。約210人が出席した。


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