クルーズや安保を解説 西総監など登壇 佐世保で港湾関連講演会

日本を取り巻く安保環境などについて語る西総監=佐世保市、アルカスSASEBO

 日本港湾協会定時総会に合わせ、郵船クルーズの坂本深社長と海上自衛隊の西成人佐世保地方総監による講演会が26日、長崎県佐世保市三浦町のアルカスSASEBOであった。
 同協会が主催し、約350人が出席した。
 前半では坂本社長が登壇。佐世保港を「入り江に囲まれた良港であり寄港地として素晴らしい。観光資源も豊富で、注目している寄港地だ」と評価した。日本のクルーズ人口の現状については海外に比べると低く「ポテンシャルがとてもある」とし、新型コロナウイルスによる規制が無くなればクルーズ人口は伸びていくと予測した。
 西総監はミサイル発射を繰り返す北朝鮮、軍事活動を活発化させる中国の動向など安全保障環境について解説。北朝鮮のミサイルは変則的な軌道により「レーダー探知を遅延させ、ミサイル防衛網を突破する恐れがある」と指摘した。また、中国が国防費を高水準で増やしていることに触れ、「日本の防衛費はどうあるべきなのか。しっかり考えるべきだと思う」と述べた。


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