基地局損傷想定 長崎で防災訓練 ドコモ九州支社

通信サービスなどの復旧作業を確認した訓練=長崎水辺の森公園

 NTTドコモ九州支社(福岡市、齋藤武支社長)は26日、「雲仙断層群」で地震が発生し、電波を送る基地局が損傷する事態を想定した防災訓練を長崎市常盤町の長崎水辺の森公園で実施した。
 スマートフォンは今や重要インフラ。災害時に備えるため九州各地で毎年開催していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で今回が3年ぶり。県内では2009年以来2回目。
 同支社や自治体の防災担当者ら計約200人が参加。同支社の関連会社が所有する船で支援物資の運搬や、通信環境を保つため船上基地局から電波を送る訓練に取り組んだ。山間部の基地局が損傷した場合に備え、移動基地局車が現場近くまで出動する手順なども確認した。
 訓練後、同支社の宮崎武士災害対策担当課長は「多くの機関と連携して訓練ができた。出水期に備えて、天気予報を確認しながら災害対策を準備していきたい」と述べた。


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