福井フェニックス花火、9月2日の開催決定 3年ぶり、有観客で規模縮小し数千発

夜空を鮮やかに彩った2019年の福井フェニックス花火(多重処理)

 3年ぶりに開催される福井県福井市の福井フェニックスまつりの「福井フェニックス花火」について、主催する福井市観光協会は5月30日、足羽川河川敷で9月2日に実施すると発表した。規模を縮小し数千発を打ち上げ、河川敷や周辺での鑑賞に制限はかけない。

 協会によると、花火はこれまで同様に木田橋上流左岸で午後7時に打ち上げを始める。会場周辺の混雑を避けるため、遠方からも見られる中層以上の花火を中心に数千発を一気に打ち上げる計画。音楽との共演は行わず、打ち上げ時間は20分程度を想定している。

 招待席や有料席は設置せず、鑑賞会場として木田橋上流右岸を開放し、入り口での手指消毒など感染対策を取る。会場周辺での鑑賞も特に制限しないが、露店の設置や飲み物の販売は行わない。

 花火は福井フェニックスまつりの主体事業の一つ。2020、21年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、約1万発を打ち上げた2019年には会場周辺に約8万5千人(主催者発表)が訪れた。

 今夏のフェニックスまつりについては、市などでつくる実行委員会が6日の会合で3年ぶりの開催を決定。感染防止のため主要行事は日程を分散し、「100万人のためのマーチング」と民踊大会はそれぞれ8月中、下旬を予定している。「YOSAKOIイッチョライ」の日程や関連イベントの開催可否は各団体が協議を進めている。

 実行委が7月の次回会合でまつり全体の概要を明らかにする見込み。

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