日露戦争「日本海海戦」 戦没者を追悼 佐世保水交会など

日本海海戦の戦没者らを追悼して献花する参列者=佐世保市

 日露戦争の「日本海海戦」から117周年を迎えた5月27日、海上自衛隊のOBらでつくる佐世保水交会などは、佐世保市東山町の東山海軍墓地で記念式典を開き、戦没者116人を慰霊した。
 1905年5月27日、佐世保から出撃した旧日本海軍連合艦隊は、対馬海峡付近でロシアのバルチック艦隊を破った。
 式典は、新型コロナウイルスの影響で参加者を約10人に制限。参列者らは116人を含む、日清戦争から太平洋戦争にかけて亡くなった旧日本海軍の軍人ら約17万人を祭る慰霊碑に向かって黙とうし、祭壇に献花した。
 佐世保海軍墓地保存会の理事で、父が旧日本海軍の軍人だった谷川由見子さん(64)は「戦友がそばで撃たれた話などを父から聞いた。(戦没者の)慰霊をしていきたい」と語った。佐世保地方総監部の西成人総監(58)は「ウクライナ(侵攻)のような事態が起こらないよう、自衛隊として、しっかりと取り組んでいきたい」と話した。


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