今年1月の「高文連ブラスカーニバル」では高文連会長賞を受賞。さらに2月に行われた「高文連マーチング・バトンカーニバル」では見事優勝を飾り、全国大会出場を決めた翔青高校吹奏楽部。部員数は常時50人を超えるが、統合前の別府商業高校の頃から部を率いている顧問・山本泰久教諭の下、一丸となり多彩な音色を奏でている。
「お客さまに喜んでいただける演奏」を部のモットーとし、部員は明るく元気で笑顔が絶えない。部長を務める板井優羽(3年)は「とにかく全員が明るいのが自分たちの強みだが、時と場合によってメリハリのある練習を重ねている」とオンとオフの切り替えを心掛ける。「演奏以外にも人に迷惑をかけないことやあいさつ、礼儀に関しても日頃から気を配っている」と同時に、山本教諭の教えのおかげで今の私たちがあると感謝の気持ちを忘れない。
全国大会の直前に開催される「大分県吹奏楽コンクール」は、年間を通じて行われるコンクールの中でも一番力を入れている大会だ。今は、全国大会と並行し2大会分の練習が日々繰り返されている。
副顧問の本倉敬之教諭は「部員が主体的に考え活動しているのは、山本先生がつくりあげてきたスタイル。翔青で吹奏楽を学びたいという生徒が増えているのは非常に誇らしいこと」と積み重ねてきた歴史に胸を張る。今や県外からも入部希望があるという 「翔青ブランド」にさらなる磨きをかけ、大分から全国へ最高の演奏を響かせる。
(塩月なつみ)