都農の食の魅力発掘 ぐるなび社員 町に派遣

齊藤優輝さん

 都農町は飲食店検索サイトを運営する「ぐるなび」(東京都)と、国の「地域活性化起業人制度」に関する協定を締結した。1日からは同社プロモーション事業部の齊藤優輝さん(34)が町に派遣され、都農の食の魅力発掘や課題分析に取り組む。
 同制度では、三大都市圏の企業の人材を地方自治体が受け入れる。地域独自の魅力や価値の向上につなげることが目的で、経費などは国から特別交付税措置される。
 齊藤さんの任期は3年。一般財団法人つの未来まちづくり推進機構を拠点に、同社で商品企画などに携わった経験を生かして、町内商品の販売支援や情報発信、観光誘客を進める。齊藤さんは「まずは事業者が抱える課題や展望を知りたい」と話している。
 派遣を前に、協定の締結式を5月30日に町商工会で開催。同社の杉原章郎社長は「食材を生かすシェフとのネットワーク、『食×IT』など我々のノウハウを余すことなく共有したい」と語った。河野正和町長は「(同社と)関係のある自治体間の連携、情報交換による相乗効果にも期待したい」と述べた。
 同制度による同社の社員派遣は、本県では新富町に次いで2人目。

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