県高校総体 バドミントン男子団体 別府鶴見丘が総合力を見せつけ8連覇達成

県高校総体

バドミントン男子団体

決勝 5月28日 べっぷアリーナ

別府鶴見丘3−1大分西

(ダブルス2-0、シングルス1-1)

先行開催となった県高校総体のバドミントン。男子団体決勝で別府鶴見丘は大分西に3-1で勝ち、8年連続19回目の優勝を果たした。第1ダブルスの阿南理久斗(3年)・山下悠真(2年)ペアが2-1の接戦を制し、第2ダブルスの江島陸・江島颯の3年生ペアと第3シングルスの山下がそれぞれ2−0で勝利した。

第1ダブルスに出場したキャプテンの阿南は、「第1ゲームを取られて焦ったが、絶対に勝つという思いが強かった。思い切りプレーすることに集中した」と、苦しいコースも懸命に拾い、強打につなげた。ゲームカウントをイーブンに戻すと、「2人でうまく相手の隙を崩して攻撃に持っていけた」と第3ゲームは息の詰まる攻防を逆転勝利で制し、流れをつくった。

勝利を呼び込んだ阿南理久斗(右)・山下悠真(左)ペア

第1ダブルスに出場した両チームの選手2人が、2勝1敗で迎えた第2、第3シングルスで再び対戦。山下は「疲れがあったが、いつもの自分らしいプレーをした」と淡々と的確にコントロールショットを打ち込んだ。第3シングルスの第1ゲームは21-12で寄せ付けず、第2ゲームは14-19と劣勢に立たされたものの連続7ポイントを奪取して、鮮やかな逆転勝利で優勝を決めた。

決勝で1セット落としたが、そのほかの試合は全て3−0で勝利。終わってみれば総合力の高さを示して頂点に駆け上がった。初戦から決勝までの4試合、メンバーを入れ替えながら、それぞれが役割を果たし、勝つためにできる最善を尽くした。阿南と山下のダブルエースを準決勝まで温存できたのはチーム全体の底力があったからこそ。佐藤友哉監督は、「高校生なので試合をやってみないと分からない部分があったが、これまで積み重ねた思いを一球一球に乗せた。総合力で勝った」と胸を張った。

今月19日から開催される地元での九州大会、7月下旬の全国高校総体に向けて弾みがついた。

8連覇した団体メンバー

(柚野真也)

© オー!エス! OITA SPORTS