長崎県内初のオスプレイ訓練 相浦駐屯地、大村航空基地で計画 防衛省

 防衛省は、陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県)に暫定配備している陸自輸送機オスプレイの訓練を、陸自相浦駐屯地(長崎県佐世保市)や海上自衛隊大村航空基地(大村市)で計画している。九州防衛局などが2日、明らかにした。陸自のオスプレイの県内での訓練は初。
 訓練は、早ければ6月下旬以降に開始し、年数回程度行う。離着陸や計器航法、人員や物資を搭載して輸送し展開する訓練などを予定している。
 相浦駐屯地には陸自の離島防衛専門部隊「水陸機動団」の本部があり、二つの連隊が配備されている。有事の際には、オスプレイによる島しょへの輸送任務が想定される。また、機動団の三つ目の連隊が大村市の陸自竹松駐屯地に2023年度、配備される予定。
 大村市の園田裕史市長は「市民の安全・安心が最優先。飛行時の安全対策徹底や環境への配慮を九州防衛局にお願いした」とのコメントを出した。陸自のオスプレイについて、防衛省は佐賀空港への配備を計画している。


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