食用ホオズキ従業員で苗植え付け 業務用での需要期待 妙高市のアサップ

 食用ホオズキの栽培・販売を手掛けるアサップ(妙高市中川)は2日、同市国賀2の畑でホオズキ苗の植え付けを行った。収穫は8月中旬の見込みで、市内外のレストラン向けに販売する他、ジャムやサイダーなど加工品の原料に用いることにしている。

食用ホオズキの苗を植え付けるアサップの従業員ら

 従業員5人ほどが集まり、うねに1メートル間隔で穴を開け、高さ約30センチに育った苗を植えた。近年は夏の異常高温やゲリラ豪雨で気象が読めず、作柄の見通しは立てづらいという。従業員らは「無事に育ってほしい」と思いを込めて苗を植え込んだ。
 食用ホオズキは新型コロナウイルスの影響で業務用需要が激減、昨年から減産して在庫を抑制しているが、ここにきて全国各地で感染対策と経済活動の両立が進むなど、明るい兆しも見えるという。
 ホオズキ担当の柴田陽二郎さんは「主に市外で新規の業務用需要が増えてきた。東京での商談も入り始めている」。消費者を引き付ける新たな加工品の開発も進める考えだ。

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