長崎県高総体開幕 3年ぶりの総合開会式に2500人

力強く入場行進する各校の選手たち=佐世保市総合グラウンド陸上競技場

 第74回長崎県高校総合体育大会(県高総体)は3日、佐世保市総合グラウンド陸上競技場で総合開会式が行われ、10日まで8日間にわたる熱戦の幕が上がった。
 新型コロナウイルスの流行前だった2019年以来、3年ぶりに総合開会式を決行した。出場87校のうち、84校から約2500人が参加。選手間の距離を保った上で、ほとんどの高校がマスクを外し、力強く入場行進した。
 式典では佐世保地区12校の合同吹奏楽隊、佐世保東翔のマーチング隊が華やかなパフォーマンスを披露。佐世保商、佐世保南のバトントワラーズが選手を先導した。感染防止の観点からコロナ禍前に実施していた合唱を見送り、国旗掲揚の際に聖和女学院の桂真依さんが君が代を独唱した。

 今大会のスローガンは「挑め!熱き仲間と頂点へ」で、県高体連の小野下和宏会長が「仲間たち、指導してくださった方々、そして自分を信じて、日々の練習で培った力、技、心を余すことなく発揮してほしい」とあいさつ。中崎謙司県教育長が「母校を代表する誇りに満ちた立派な行進に感動した」、大石賢吾知事が「競技終了後も共に歩んできた仲間への感謝、対戦相手への敬意を大切にして友情の輪を広げてほしい」と激励した。
 続いて、佐世保西の永安蒼天生徒会長が「現在もコロナが収束したとは言えないが、こうして3年ぶりに総合開会式を開催できることをうれしく思う」と歓迎の言葉を述べ、最後に川棚男子ホッケー部の林樹主将が選手宣誓を堂々と務め上げた。
 4日からは競技が始まる。入場制限を設けた上で、保護者や部員、生徒など関係者の一部が観戦できる有観客で行われる。


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