わんにゃんお守り隊299(にくきゅう)発足 壱岐、ワースト1の汚名返上へ

壱岐島わんにゃんお守り隊299のメンバー(左から)小山事務局補佐広報、松嶋会長、村瀬副会長=壱岐市芦辺町、いいオフィス壱岐byイキテイク

 壱岐市内で犬猫の保護活動に保健所と連携して取り組む「壱岐島わんにゃんお守り隊299(にくきゅう)」(松嶋純子会長)が発足した。犬猫の殺処分ゼロを目指して活動する。
 松嶋会長と村瀬史衣副会長はこれまで、県内で犬猫の保護活動に取り組む「長崎わんにゃん会」の壱岐支部会員として活動。壱岐保健所の依頼で、生後間もない犬猫を預かって育てる「ミルクボランティア」に取り組んできた。同保健所は昨年から殺処分を減らそうと、譲渡できる生後2カ月過ぎの犬を県動物管理所(大村市)へ送り、譲渡する取り組みを始めた。5月25日現在で71匹を送り出しているという。
 松嶋会長によると、2020年度の県内の犬猫殺処分率は全国ワーストワン。県内の犬の殺処分425匹のうち、壱岐市が半分以上の214匹で最も多かった。壱岐島内でも譲渡ができないか模索していたところ、猫と触れ合える「猫カフェ」などを開催していた小山智子さんと知り合い、「殺処分ワーストワンの汚名を返上したい」と一緒に団体を設立して活動することになったという。
 当面の活動は保健所と連携したミルクボランティアが主だが、生後2カ月が過ぎた犬は保健所を通して島内で譲渡をできるようホームページ(HP)で周知を図っていく。猫は保健所から預かった後、返すと殺処分されるため、会員が世話をして去勢・避妊を条件に譲渡する予定。いずれもワクチン接種費用などの負担が譲渡の条件となる。
 「壱岐島わんにゃんお守り隊299」は犬猫の譲渡先や会員、寄付金などを募集している。問い合わせは同会HP(https://iki299.jp)から。


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