高田城ロードレース 3年ぶり健脚競う 城下町はつらつと疾走

 第23回高田城ロードレース大会が5日、上越市の高田城址公園陸上競技場周辺で行われた。コロナ禍の影響で3年ぶりの実施となった今回は、北海道から沖縄県まで全国各地から1748人がエントリー。好天の下、城下町の風情ある町並みをはつらつと駆け抜けた。

スタートを切るハーフマラソンの出場者たち(極楽橋付近)

 上越市、同市教育委員会、同市スポーツ協会主催。全国からランナーが集う恒例の大会だが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から昨年、一昨年は中止していた。
 今大会はランナーに大会2週間前からの体調管理チェックと当日朝の抗原検査を義務付け、体調が優れない場合やチェックシートに該当項目がある場合は、出場辞退を呼び掛けるなど感染防止策を徹底。各種目についても、「密」回避のためハーフマラソン、10キロ、5キロ、3キロの順に時間を早めて午前7時30分からウエーブ(時差)スタートした。
 スターターを務めた中川幹太市長は大勢の参加に感謝し、「私たちもこの高田城址を、雁木町家を含め景観保全しながら、たくさんの方に来ていただけるよう整備していきたいと思っている。その中を走り抜けて、気持ち良くゴールしてください」と呼び掛け、号砲を鳴らした。
 ランナーはそれぞれの参加種目ごとに力走し、行く先々で沿道からの拍手や手振りを受けた。今大会の出場者で最高齢の目黒誠二さん(83、長岡市)は10キロを完走。大会の常連ランナーで、「3年ぶりの大会をとても楽しみにしていた。(マラソンは)フィニッシュした後の達成感がたまらない。もちろん、来年以降も参加したい」と声を弾ませた。

風情ある町並みを駆け抜けるランナーたち(仲町4付近)

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