今夏のマーケットで大きな注目の一つが、マンチェスター・ユナイテッドの動向だ。
ラルフ・ラングニック氏が突如コンサルタントに就任することなく退任し、アヤックスからやってきたエリック・テン・ハーフ監督の下で強化が進められることになった。
今回は『Planet Football』から「テン・ハーフ監督に見捨てられる可能性がある7名の選手」をご紹介する。
アーロン・ワン・ビサカ
1対1のディフェンスという点では世界最高レベルであるが、テン・ハフ監督がオランダでサイドバックに求めていたような攻撃での貢献は全く期待することができない。そして組織的に守れるかという点でも疑問点は大きい。
伝えられるところによれば、すでにクラブは彼の放出に向けて動いており、クリスタル・パレスに戻る可能性があるという。
ダビド・デ・ヘア
重要な瞬間に世界で最高のショットストッパーとなるデ・ヘアであるが、単にテン・ハフ監督がアヤックスで求めていたようなゴールキーパーとはタイプが真逆である。
彼のパスは長い間疑問視されているものであり、ペナルティエリアを離れて広大なエリアをカバーできる力もない。セーブ数は多いのだが、決してセーブ率も高くはない。補強次第では彼もポジションを失う可能性が高いだろう。
スコット・マクトミネイ
マクトミネイは過去数シーズンにわたってトップチームの重要な役割を果たしてきたものの、とはいえその中で卓越した実力を見せていたかといえば…。思ったよりも成長していないという声も大きい。
彼の場合テン・ハフ監督の下で貴重なチームプレイヤーになる可能性は高いものの、パスの能力を高めたいとチームが補強を行った場合、そのポジションが完全になくなる未来もあり得るだろう。
アレックス・テレス
シーズンが進むに連れてラルフ・ラングニック監督はルーク・ショウよりも彼を使うようになっていたが、そのパフォーマンスはファンを納得させるまでのものではなかった。ワン・ビサカとは逆で、攻撃力は高いものの守備的なノウハウが欠けている。
ビジャレアル戦では歴史に残るようなスーパーゴールを決めたが、あれを常に期待するわけにもいかない。テン・ハフ監督の下でも役割を任されるかどうかは微妙なところだ。
ブルーノ・フェルナンデス
クリスティアーノ・ロナウドが到着するまで、マンチェスター・ユナイテッドの主人公は間違いなくブルーノ・フェルナンデスであった。しかし今季は本当に苦労していたし、彼自身もイライラする場面ばかりが目立っていた。
彼は自由なプレーを得意としている王様タイプであり、理路整然としたアプローチのテン・ハフ監督とはあまり合わない可能性が示唆されている。今夏放出されるとは思えないが、もし来季プレーの機会が減ってしまうようであれば…。
アンソニー・エランガ
おそらくラルフ・ラングニック監督が退任することを一番残念がっている、そして不安がっているのがエランガである。今季は指揮官の信頼を受けて一生懸命に働き、期待を抱かせたとはいえ、チームを劇的に向上させるほどの存在でもなかった。
テン・ハフ監督は新しいウインガーの獲得を求めていると伝えられており、もし前線に補強が行われればエランガの場所はなくなってしまうだろう。とはいえ、彼の場合はローンで借りたいクラブはかなりあるだろうが。
マーカス・ラッシュフォード
マンチェスター・ユナイテッドのファンはまだ彼に期待しているはず。ラングニック監督とは合わなかったが、テン・ハフ監督の下で最高のラッシュフォードに戻ることを夢見る人は多いだろう。
今季の彼はさっぱりだった。パスの成功率は低く、ゴールへの関与も少なく、昨季までの得点力も影を潜めていた。オランダ式3トップになると思われるテン・ハフ体制で、彼はどんな役割を得られるのか…もしそこで居場所を見つけられなければ、移籍するしかない状況になるかもしれない。