車の水没救助、迅速に 国・県・市が宇都宮で訓練

宮環上戸祭アンダーで行われた合同救助訓練

 【宇都宮】国・県・市災害対策連絡協議会による冠水・車両水没事故を想定した合同救助訓練が5日、若草5丁目の宇都宮環状道路(通称・宮環)上戸祭アンダーで行われた。2008年8月に鹿沼市で発生した車両水没死亡事故を踏まえた訓練で、今回が13回目。

 陸上自衛隊、県警、市西消防署などから約50人が参加。車3台が水没し3人が救助を求めているという想定で、午前6時過ぎ、片側2車線を通行止めにして行った。

 西消防署は道路上部の橋の上から工作救助車のクレーンで同署員を下ろし、1人をつり上げて救助。自衛隊と県警は、それぞれのボートを使用して助けた。

 訓練後、市危機管理課の大嶋(おおしま)ふゆ子(こ)課長は「毎回違う状況の所で訓練を行っている。今回は、アンダー部分が長く交通量も多いので、そこに注意して国、県、市の連携を確認した」と話した。

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