体操団体 創成館4年ぶり男女優勝 第74回長崎県高校総合体育大会 第2日

【体操女子団体総合決勝】創成館の2連覇に貢献した谷山の跳馬(左)、【体操男子団体総合決勝】創成館のV奪回の原動力となった山崎の床運動=長崎市、県立総合体育館

 体操団体の優勝旗が、4年ぶりに2本そろって創成館に返ってきた。昨年「14」で連覇が途切れた男子は意地のV奪回。2年生チームの女子は昨年に続いて県の頂点を守った。男子の山崎監督は「選手たちの頑張りがすべて。よくやってくれた」、女子の開田監督は「自分たちの役割を果たして、チームになって戦ってくれた」とたたえた。
 男子は昨年の県高総体以降、現3年生の黒田と、山崎監督の長男で2年生エースの成だけで活動してきた。そんな苦しい時期を乗り越え、春に太田、安永の1年生を迎えて臨んだ今大会。昨年の悔しさを知る2人は「もう負けたくない」、1年生2人も「やってやる」と果敢に挑み、決勝でここ一番の試合を展開した。
 女子はメンバー3人が持ち味を発揮して快勝。個人も制した谷山は総合力、小川は瞬発力、寺井は表現力と、それぞれの長所を生かして戦い抜いた。谷山は「ミスが出てもみんなでカバーして助け合えた」、小川も「昨年は先輩たちが引っ張ってくれた。今度は自分たちの番だと思った」と決勝の4種目を振り返った。
 4度目となる男女そろってのインターハイ。黒田は「今回みたいにいい雰囲気で試合をして、創成館が全国に帰ってきたとアピールしたい」、寺井は「来年につなげられるように、みんなで満足できる演技ができたらいい」と本番を心待ちにしていた。


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