観光にSDGs視点を 羽田さん(横浜商科大名誉教授)指摘 宮崎政懇延岡例会

 宮崎政経懇話会(宮崎日日新聞社、宮日文化情報センター主催)の第384回県北地区・延岡会場例会は24日、延岡市のエンシティホテル延岡であり、横浜商科大名誉教授の羽田耕治さん(71)が「宮崎を生かすこれからの観光-コロナ禍を踏まえて-」と題して講演した。
 【講演要旨】コロナ禍でMICE(マイス)市場は乏しくなっているが、落ち着けば企業の会議(M)と報奨・研修旅行(I)市場を旅行会社は狙ってくる。
ポテンシャルの高い本県の「スポーツ・ツーリズム受け入れインフラ」とも親和性が高く、教育旅行を含め戦略的に誘致することが必要だ。季節、曜日変動が相対的に少なく、需要を平準化できる利点もある。
 また、旅行商品開発に持続可能な開発目標(SDGs)の視点を盛り込むことも重要。学校や企業は興味を示すはず。観光を通してSDGsの実現にどうつなげるかという問題意識を持ち、サービスを提供できるかが鍵となる。

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