21年ぶりに運命の再会…。2頭が「愛」を育んでもらうことに期待が高まっています。広島市の安佐動物公園に、山口県の秋吉台サファリランドからゾウが新たに来園しました。
新たに来園したのは、オスのマルミミゾウ「ダイ」。アフリカの熱帯雨林に生息するマルミミゾウは、平原に住むサバンナゾウと比べて体が小さく、丸い耳を持っているという特徴があります。
安佐動物公園では、メスのマルミミゾウ「メイ」を飼育していて、今後、繁殖を目指します。
メイが安佐動物公園にやって来たのは2001年。それまで飼育していたゾウより成長が遅く、耳の形も異なることから遺伝子を調べたところ、2008年にマルミミゾウであることが判明しました。
安佐動物公園によりますと、マルミミゾウは世界の動物園で3頭しか飼育されておらず、とても貴重だということです。
ダイとメイは、ともに2歳のときにアフリカから日本に来ていて、再会は21年ぶりだということです。」
広島市安佐動物公園 栗原龍太さん
「(安佐動物公園には)サバンナゾウとマルミミゾウがいるので、その2種類を比較して何が違うのかを自分の目で見て確かめてもらいたい。ゆくゆくはメイと同居させて2世を産んでくれたらいいなと。そのときには、また子どもを見に来てもらえば」
安佐動物公園は、2頭の相性やメイの発情などを観察し、タイミングをみて、同居させるといった繁殖に取り組むということです。
貴重なゾウの愛の行方に、世界が注目することになりそうです。