逆さづり男児、平手打ち…母親と同居女を逮捕 男児死亡し、埋めた床下…同居女の義母らしき白骨も発見

5歳男児の遺体が見つかった住宅=3月6日、本庄市本庄

 埼玉県本庄市で今年1月、男児を投げ倒して死亡させ遺体を床下に埋めたとして、母親ら3人が傷害致死や死体遺棄などの容疑で逮捕、起訴された事件で、本庄署特別捜査班は6日、現場住宅の床下から白骨化した高齢女性の遺体が見つかったと明らかにした。遺体は死後数年が経過しており、特別捜査班は死亡した経緯や事件性の有無について調べている。

 また、特別捜査班は6日、暴行の疑いで本庄市本庄3丁目、派遣社員の母親(30)と同居していた無職の女(54)=いずれも傷害致死、死体遺棄罪などで起訴=を再逮捕した。

 新たに見つかった遺体は、目立った外傷はなく、DNA鑑定の結果から高齢女性と特定した。捜査関係者によると、高齢女性は54歳女の「義母」とみられ、以前現場宅に住んでいたという。

 特別捜査班によると、3月上旬、母親の長男を捜索する過程で白骨化した遺体を発見。全身が床下にあったという。5月下旬にDNA鑑定を実施した。

 2人の再逮捕容疑は、共謀し、昨年1月31日と同年3月5日、自宅1階で長男=当時(4)=に対し、顔面に平手打ちを加え、両足を持って逆さづりにし暴行した疑い。県警は共犯事件のため認否を明らかにしていない。

 暴行時、長男は保育園に在園中だったが、あざなどのけがはなかったとみられる。押収した証拠品の精査などから犯行を特定した。日常的な虐待があったとみて詳しく調べる。

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