県高校総体 サッカー男子 川野の全得点に絡む活躍で5得点の快勝 鶴崎が2年ぶり8度目の優勝

県高校総体

サッカー男子

決勝 6月6日 昭和電工サッカー・ラグビー場

大分鶴崎5−0鶴崎工業

準々決勝からの3連戦をものともせず、ボールと人が動くアクティブなサッカーを展開した大分鶴崎が5−0で鶴崎工業との「鶴崎対決」を制し2年ぶり8度目の優勝に輝いた。首藤謙二監督は「準決勝は両チームとも延長までもつれて疲れていたが、ウチの方がコンディションが良かった。前半から自分たちの形が出て、後半も過信なく戦えた。負ける気がしなかった」と快勝を喜んだ。

ゴールラッシュの口火を切ったのは川野竜聖(3年)だった。前半13分に楠元和馬(2年)からボールを受け、ドリブルでエリア内に突入し、フェイントでシュートコースをつくり、左足でゴールネットを揺らした。同32分にも同じような形から最後はGKと1対1になり、冷静にコースを見極め2点目を奪った。

後半は押し込まれる時間があったが、楠元のポストプレーに川野が左サイドから切れ込み、豪快なミドルシュートを突き刺し3点目。こうなったら川野の勢いは止められない。「チームが勝つことだけを考えた」と川野。CKから相手のミスを誘い追加点、試合終了間際にも再びミドルシュートを決め、全得点に絡む活躍でチームを勝利に導いた。

守っては今大会5試合を無失点に抑えた。首藤監督は「決して守備的なチームではないが最終ラインが体を張り、中盤が献身的な守備をした。2年前の優勝時にはインターハイが開催されなかったので、全国の強豪校とどれだけ力比べできるか楽しみ」と語った。

4得点を決めた川野竜聖

喜びの声!声!声!

FW川野竜聖(3年)

全てのゴールが気持ちよかった。シュートが狙ったところに飛び、ドリブルのコース取りも良かった。ここぞというところで決めることができたのがうれしい。前半に2得点できて、後半は主導権を握れて試合を進められた。チームを勝利に導く得点ができてうれしい。九州大会、インターハイでは県王者としてのプライドを持って試合に臨みたい。

DF遠山隼都(3年)

準決勝でけがをして決勝は出られなかったが、自分にできることはチームの士気を盛り上げ、まとめることだった。後半に3点目が入り、優勝を確信した。試合終了のホイッスルが鳴ったときは、感謝の気持ちとピッチに立てなかった歯がゆさがあった。2年前は優勝したけどインターハイに出られず残念だったが、今回は強豪校と本気の勝負ができるので楽しみ。

MF伊東蒼馬(3年)

キャプテン不在だったが前半からボールを持てて、先制点が取れたことが大きかった。準々決勝から3日連続の試合となったが、走り切れたのは練習から自分たちで追い込めた体だったからだと思う。全国では強豪校と対戦するが、自分たちのサッカーを貫きたい。個人としてはボール奪取力に自信があるので、そこを生かしてチームの勝利のためにプレーしたい。

2年ぶりの優勝を喜ぶメンバーたち

(柚野真也)

© オー!エス! OITA SPORTS