石綿建材メーカーを一斉提訴 横浜地裁などで元労働者ら

建材メーカーの責任を問うため横浜地裁へ提訴し、訴訟への思いを語った原告の元労働者ら=横浜市中区

 建設現場でアスベスト(石綿)対策を怠ったため、肺がんや中皮腫になったなどとして、元労働者や遺族らが7日、建材メーカーに損害賠償を求め、横浜地裁など全国10地裁に一斉提訴した。原告は全国で約200人という。

 県内では、県内在住の元電工や大工ら9人が、建材メーカー20社に対し、計約2億円の損害賠償を求めて横浜地裁に提訴した。作業中にアスベストに暴露し、肺がんや中皮腫などを発症したと訴えている。

 今回新たに提訴したのは「建設アスベスト神奈川第4陣訴訟」の原告らで、同日、横浜市内で会見した。

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