県高校総体 サッカー女子 5得点で圧勝、九州大会に向けて好発進の柳ケ浦

県高校総体

サッカー女子

決勝 6月6日 昭和電工サッカー・ラグビー場

柳ケ浦5−0稲葉学園

全国高校総体の出場権を得るためには、2段階の予選を突破しなければいけない女子サッカー。柳ケ浦は第一関門となる県高校総体で稲葉学園に5−0と圧勝し、九州大会に進む。林和志監督は「県内では負けられないプレッシャーが動きの硬さとなったが、後半に立て直せた。九州大会では我々の強みであるスピードを存分に発揮したい」と前を見据えた。

最終ラインに5人が並んで中央を固める相手に対し、正面からこじ開けようとした前半はセットプレーの流れからの1点に終わった。ハーフタイムに林監督は「真ん中を突破したいのならサイドから幅を使った攻撃をして、相手の守備を分散する必要がある」とアドバイス。後半はサイドバックの三代淑世(3年)が右サイドで起点をつくり、本来は攻撃的なポジションの松木葵(同)がセンターバックから、精度の高いパスで左右のサイドにパスを散らして相手を揺さぶった。

後半4分にサイドの三代が中央にパスを入れ、コンビネーションから得点を奪うという狙い通りの形から得点できたことで勢いに乗った。前線からスピード自慢の選手たちが次々とプレッシャーをかけて、相手のボールを奪い、ゴールに向かった。松岡優空(2年)の3得点の活躍もあり、後半は終始一方的な展開だった。

18日から始まる九州大会に向けて好発進となったが、強豪校相手に上位2チームに入らなければ全国行きの切符はつかめない。キャプテンの松木は「一戦必勝で勝ち上がる」と気合を入れた。

ハットトリックを達成した松岡優空

喜びの声!声!声!

DF松木葵(3年)

チーム事情でセンターバックとなったが、しっかりと後ろから攻撃を組み立てることができた。前半は硬さがあったけど、後半は自分たちの形で相手のブロックを崩せた。最後は前線からのプレスが機能したので、九州大会でも自分たちのスタイルを貫き、インターハイを目指したい。

DF三代淑世(3年)

前半は動きが重く、思うようなプレーができなかったのは反省点。後半は自分たちの特徴であるスピードを生かせた。サイドを中心に攻撃ができて、いい流れをつくれた。九州大会では一戦一戦に集中して、全力で臨むだけ。攻撃的なプレーをして得点に絡みたい。

MF松岡優空(2年)

前半は思うような形でパスを受けられなかったが、後半はボールが回り、空いたスペースでボールを持てるようになった。相手の背後を狙い、ドリブルからシュートを狙う自分の形でハットトリックできたのは良かったが、九州では強い相手と対戦するので、積極的に仕掛けてチームのために得点したい。

九州大会で成績を残し、全国総体を目指す

(柚野真也)

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