閉園危機を乗り越え「ことしが最後かも」 精魂込めたハナショウブ

広島・福山市で住民が気力をふり絞って世話を続けているハナショウブが、見ごろとなっています。

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福山市沼隈町にある平家谷花しょうぶ園では、およそ100種類・4万本を超えるハナショウブが見ごろとなりました。

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こちらのハナショウブ園は、源氏との戦いに敗れた平通盛が、「シュウブ湯につかった」という言い伝えにちなんで地元住民グループが1987年に開園しました。しかし、世話をしてきた住民が高齢化でやめていき、2007年と2015年に閉園の危機がありました。

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現在、管理をしている門田武士さん(85)は、入場料だけでは足りない維持費を個人が負担するなどして、危機を乗り越えてきました。

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そんな門田さんも高齢となり、続けていくのが難しいと感じるようになりましたが、ボランティアの手を借りながら毎年、最後の覚悟でハナショウブ園を続けています。

平家谷花しょうぶ園 門田武士さん
「本当にことしが最後かなというような気は常にしているんです。続けていきたいのはやまやまですが、体がもうついていかないので、どうしようかなと。きれいだなとか言われると、また、がんばってみようかという気になったり、複雑な気持ちです」

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平家谷花しょうぶ園のハナショウブは、開園している今月の19日まで楽しめます。

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