「止まってくれない」運転で謝罪 アイリスオーヤマ、社有車の「違反」動画がSNSで拡散

 栃木県警などが「止まってくれない栃木県からの脱却」のキャンペーンを続ける中、県内の信号機のない横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるのに、一時停止しないで走る商用車の動画が7〜8日、インターネットの交流サイト(SNS)で拡散された。車にグループ会社名が入っていた生活用品大手「アイリスオーヤマ」は7日、ホームページで謝罪コメントを出した。

 アイリスによると、同日、県内の片側1車線の直線道路で、グループ会社の40代男性従業員が前方に一時停止している車を左側の路肩から追い越して歩行者の横断を妨害した。

 このシーンの動画が同日午前、ツイッターに投稿され、リツイートは半日後に1万4千に達した。

 アイリスはHPで「歩行者様に危険な思いをさせ心より深くおわび申し上げます」とした上で、道交法違反に当たるとし従業員らに厳重注意したと説明した。

 本県の一時停止率は0.9%で全国ワーストだった18年から、21年は31%で22位に上昇している。

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