反戦や平和への願いが込められたバラを集めた「平和のバラまつり」が11、12の両日、横浜市青葉区の「のむぎ地域教育文化センター」に隣接するバラ園で開かれる。同センターの主催で、新型コロナウイルス禍の影響で3年ぶりの開催。新苗の販売も予定している。
バラを通じて平和について考えてもらおうと、20年ほど前から行われている恒例イベントで、今年は4品種約300株のバラを観賞することができる。
薄ピンク色の花びらが美しい「カズエ」は、1977年に同区(当時緑区)の住宅街で起きた米軍機墜落事故で犠牲になった林和枝さんの父親が作ったもの。赤いつぼみから黄色やオレンジなど色の変化が楽しめる「アンネ」は、「アンネの日記」で知られるユダヤ人少女、アンネ・フランクをしのんで名付けられた。
バラは同センターの樋口義博理事長(74)と、妻優子さん(78)が丹精込めて育てた。樋口理事長は「平和の使者としてバラが各地のシンボルになってほしい。バラを楽しみつつ、平和について考えてもらう機会にしてもらいたい」と呼びかけている。
午前11時~午後3時。入場無料。米軍機墜落事故の写真や、当時の新聞記事の展示も行う。