備前でハナショウブ見頃 田園彩る 北尾花菖蒲園、住民丹精の2千株

見頃を迎えた北尾花菖蒲園のハナショウブ=4日

 備前市佐山の北尾花菖蒲(しょうぶ)園で、紫や黄など色とりどりのハナショウブが見頃を迎えた。地元の住民グループが丹精込めて育てた約30品種2千株が一面に広がり、田園風景に彩りを添えている。今月下旬まで楽しめる。

 菖蒲園は、体験型農業公園・フルーツパークびぜん(同所)東側にある休耕田約20アール。鮮やかな黄色が特徴の「愛知の輝(かがやき)」や純白の「朗月」、深い青紫の「紫苑」など、清涼感あふれる多彩な品種が咲く。今年は1日から開花し、現在7分咲き。ピークは11、12日ごろの見込みという。

 住民グループ「東鶴山地区を元気にする協議会」が栽培。地元の集落営農組織が2005年に菖蒲園を整備し、高齢化などを理由に17年から協議会が管理を引き継いだ。株の植え替えや施肥、除草など年間を通じて小まめに手入れを続ける。

 来場者には好みのハナショウブ3株をプレゼントする。株分けした苗の販売もあり、1株500円。飲食物などを販売する恒例の祭りは、新型コロナウイルスの影響で取りやめた。

 協議会の有道英冏会長は「爽やかな花をじっくりと見てもらい、心を癒やしてほしい」と話している。

 午前9時~午後4時、入場無料。問い合わせは、事務局長の野崎敏則さん(090―9506―2626)。

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