ピーマン枯らす害虫 例年の2倍 大分

これから旬を迎えるピーマンを枯れさせる病害虫が例年の2倍近く確認されていることが分かりました。

6月下旬から出荷の最盛期となる夏秋ピーマン。県内有数の産地、豊後大野市でも収穫のピークを迎えています。

しかし、いま心配されているのが・・・

「黄化えそ病」

県によりますと、ピーマンを枯れさせる「黄化えそ病」を媒介する害虫アザミウマ類が、県内の3割を超えるピーマン農場で確認されました。平年のおよそ2倍だということです。

最悪の場合、農場内の全ての株に発症し、収穫がゼロになることもあるといいます。

JAおおいた ピーマン部会大野支部
福井敏之 事務局長
「無駄な(農薬など)を入れないようにしながら(害虫にとっての)天敵(の虫)を使って栽培している」

こちらの農家では、おととし害虫の被害に遭い、4割ほどのピーマンを廃棄したといいます。

ハウス周辺に草が生えないようシートを敷いたり、天敵の虫をハウス内に入れたりして対策をしています。

県は、害虫はピーマンのほかにトマトやイチゴなど多くの農作物に影響を与えることから注意を呼び掛けています。また、現段階で収穫量の減少などは確認されていないとしています。

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