【内閣不信任案】「しっかり1805回」立民・後藤氏、賛成討論で首相批判

後藤祐一氏(資料写真)

 立憲民主党の後藤祐一氏(衆院神奈川16区)は9日、岸田文雄内閣に対する不信任決議案の賛成討論に立った。今国会の答弁などで「しっかり」を1805回も繰り返したと独自の検証結果を踏まえて指摘し、「まるで『しっかり』やっていない。言行不一致だ」と不信任の理由を強調した。

 後藤氏は、新型コロナウイルス禍で菅義偉前首相(2区)が河野太郎氏(15区)をワクチン接種担当相に起用して感染予防の実績を挙げたとした上で、岸田首相の組閣について「総裁選で争った河野大臣を自身の派閥の堀内(詔子)氏へ論功行賞人事で代えた」と断じた。

 さらに後藤氏は「オミクロン株急拡大の中で堀内大臣が取り組んだのは自らの国会答弁対策。人事の失敗は明らかだ」と批判。岸田首相を突き落とす一方で、「河野氏ら岸田首相の対抗勢力」(政府関係者)をほめ殺しで持ち上げ、与党を揺さぶった。

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