佐世保市長、金子農相に予算措置要望 水産施設改修や鳥獣被害対策など

金子農相(右から2人目)に要望書を手渡す右から朝長市長と田中議長、永安副議長=農水省

 長崎県佐世保市の朝長則男市長らは9日、水産種苗生産施設の改修や鳥獣被害対策など市政の課題解決に向けた予算措置を金子原二郎農相に要望した。
 朝長市長と市議会の田中稔議長、永安健次副議長らが農林水産省を訪れ、要望書を金子農相に手渡した。
 要望書では、市営の水産種苗生産施設の改修などに対する補助事業の予算確保のほか、イノシシなど鳥獣被害の被害防止対策事業や江上排水機場の早期事業化に支援を求めた。
 朝長市長らは、カキやカサゴなどの種苗を育てている生産施設が老朽化し、改修などに財源確保が必要な状況を具体的に説明。イノシシの捕獲は市内で年間6千頭を超え被害が深刻で、営農意欲にも影響を与えているとし「国としても個体数の減少に向けたさらなる対策に取り組んでほしい」などと訴えた。
 関係者によると、金子農相は、種苗育成の強化などに理解を示し、要望内容を前向きに検討する姿勢を見せたという。

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