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青いジャージーが緑の芝の上で躍動した。長崎北陽台が長崎北の挑戦を38-8で退けてV4を達成。強さ、速さ、組織力-。品川監督は「フィジカルは負けていなかったが、あれだけミスが多くては…」と合格点は与えなかったが、チームは今季も全国レベルのパフォーマンスを披露した。
昨年11月の全国大会県予選、1月の県新人大会。どちらも勝ちはしたものの、決勝で長崎北に苦しめられた。今回、品川監督がチームに期待したのは「高いレベルでのすっきりした勝ち方」。それは選手たちも同じだった。この日のテーマは「粉砕」だった。
そんなチームの思いは序盤からプレーに現れた。前半4分、立て続けに犯した反則から先制トライを許したが、誰も慌てなかった。主将のナンバー8白丸、フランカー亀井、フッカー末次らFW陣が接点勝負を制して前に出ると、バックスもCTB中島の縦突破、FB亀川のスピードを生かしてゲイン。前半だけで4トライを奪い、試合の主導権を握った。白丸は「自滅の部分は多かったけれど、接点はしっかりやれた」と胸を張った。
次の舞台は2週間後、地元開催の九州大会。相手は春の全国選抜大会準V(決勝は辞退)の東福岡、3位の佐賀工など強豪ぞろいだが、長崎北陽台も互角に戦える力は示した。白丸が目標を口にした。「相手ではなく、自分たちにフォーカスして戦う。粉砕したい」。この日、そのための自信と手応えはつかんだ。