初めてのジン TWSCで金賞 麦焼酎ベースに地元産ユズの香り 壱岐・重家酒造

金賞を獲得したジンを手にする横山社長=壱岐市石田町印通寺浦、重家酒造本社前

 長崎県壱岐市で麦焼酎や日本酒を製造している重家(おもや)酒造(横山雄三社長)が、初めて手がけたジン「OMOYA JIN(オモヤ・ジン)」が、ウイスキーなどの品評会、東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)の洋酒部門で金賞を受賞した。
 同社は、麦焼酎発祥の地とされる壱岐で1924年に創業。4代目の横山雄三社長が、輸出向けとしても需要が増えている「ジャパニーズ・クラフト・ジン」に着目。自社の麦焼酎をベースに、1年半前に開発に着手、昨年7月発売した。
 オモヤ・ジンは、麦焼酎をベースに、ジュニパーベリーと壱岐産のユズを独自の配合で漬け込んだ。アルコール度数は47度。ラベルは「壱岐の八本柱」伝説をモチーフに8角形にした。
 同品評会は、全国のバーテンダーやメーカー、輸入業者らが審査。2711点が出品し、特別金賞23点に次ぐ金賞189点の一つに選ばれた。横山社長は「初めてのジンで金賞となったのは大きな励み、自信につながった」と話した。
 500ミリリットル3300円、200ミリリットル1650円。問い合わせは重家酒造(電0920.44.5002)。

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