肉みそから不認可の添加物検出 岡山県が新見の業者に回収命令

岡山県庁

 岡山県は14日、新見市哲西町大野部、総菜製造業「米見(よなみ)」が製造した総菜の肉みそから使用が認められていない食品添加物が検出されたとして、食品衛生法に基づき商品の回収を命令したと発表した。これまでに健康被害は報告されていない。

 対象商品は賞味期限が今年9月13日の「ジビエ肉味噌(みそ) 辛口」58個。新見市内のスーパーや土産物店など5店舗に出荷された。県備北保健所が6日に抜き打ち検査を行ったところ、食品添加物のソルビン酸カリウムを検出。製造所に対し、15日を営業停止処分とした。

 ソルビン酸カリウムはチーズやみそなどには使用が認められている。県生活衛生課によると、今回の検出量は、体重50キロの人が毎日1個ずつ食べても、健康に影響がないという。

 県の聞き取りに対し同社は「みそには使えるので、肉みそにも使用できると誤った理解をしていた」と話しているという。

 問い合わせは同社(0867―94―2360)。

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