県高校総体 柔道男子 柳ケ浦が「3年力」を見せつけ連覇達成

県高校総体

柔道男子団体

決勝 6月4日 昭和電工武道スポーツセンター

柳ケ浦2−2国東(柳ケ浦の内容勝ち)

柔道の県高校総体、男子の団体戦は柳ケ浦が苦しみながらも2連覇を達成した。柳ケ浦は新チームになってから県高校新人大会、全国選手権県予選とあと一歩のところで優勝を逃してきた。主将の本庄海空(3年)は「これまでの大会はふがいなかった。県総体は負ければ3年生にとって最後の大会となるので一致団結した。試合に出た5人はもちろんだけど、メンバー外の選手も盛り上げて勝てる雰囲気をつくった」と大一番に臨んだ。

決勝の高田戦は先手を取られたが、「それぞれが役割を果たし、何とか大将戦までつないだ」(松谷鯉太郎監督)。1−2とリードを許した大一番で大将の石田清吏(同)が燃えた。「一本勝ちか優勢勝ちでないと負けが決まる。これまでの2大会は自分が負けてチームが負けた。3年間の全てを出し切り、攻めることだけ考えた」と、気迫を前面に出し、最後は内股で仕留めて勝負を決めた。

試合後は部員全員で勝利を喜んだ。松谷監督は「3年生だけで居残り練習をするなど、3年生がまとまり、下級生を引っ張った。団体戦は個人の力も必要だが、チーム力、一体感が底力となる。インターハイ(全国高校総体)が楽しみ」と胸を張った。

内股で大将戦を制した石田清吏

喜びの声!声!声!

本庄海空(3年)

勝てて良かった。新人大会、全国選手権県予選で負けていたので、勝つことだけを考えて、ずっと練習してきた。メンバー外だった選手が盛り上げてくれ、いい雰囲気で試合ができた。団体戦は取れるところでポイントを取り、つなぐところはつなげた。インターハイでは1試合でも多く勝ちたい。

石田清吏(同)

素直にうれしい。これまで自分が負けて団体戦で優勝できなかったので、ようやくみんなに恩返しができた。決勝は絶対に勝たなければいけない状況だったが、焦らず、攻め続けることを考えた。自分たちの代になって勝てずに苦しかったことが多かったけど、3年生を中心にまとまった。インターハイでもチーム一丸となって最高の結果を出したい。

3年生がチームをまとめた

(柚野真也)

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