長崎で起業支援 十八親和銀などが育成プロジェクト 17日から受講者募集

 長崎市と十八親和銀行、ふくおかフィナンシャルグループ傘下のFFGベンチャービジネスパートナーズ(FVP)は、同市で起業を目指す人材を発掘、育成するプロジェクト「Nagasaki Startup Compass(ナガサキ スタートアップ コンパス)」を実施する。起業家育成プログラム「コッコデショ」の本年度受講者(定員10人)の募集を17日から開始する。
 造船や観光などの基幹産業が苦境に立たされる中、新産業創出の機運を高めようと同市とFVPが昨年度スタート。17人が受講し、現在5人が起業に向けて準備している。
 本年度からは、地元金融機関の同行も運営主体に加わり、事業計画策定や資金調達、創業支援融資申請などを支援。福岡を拠点とするベンチャーキャピタル「GxPartners LLP」、長崎市のスタートアップ企業「KabuK Style」も協力し、地域でのスタートアップの立ち上げを目指す。昨年度の受講者も引き続きフォローする。
 「コッコデショ」は7月以降、年度内で10回前後の講座を通して、ビジネスプランの構築など実践的な知識やノウハウを学ぶ。
 このほか起業に関する基礎知識を学べるセミナーやワークショップ、専門家による起業相談会も随時開く。本年度は新たに高校生向けのセミナーも予定し、地域でのビジネス創出の機運醸成を図る。参加無料。
 詳しい情報は同プロジェクトのホームページから。


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