「大村の魅力広めたい」 玖島中3年生が“株式会社” 新事業説明し株主募る

「株券」を購入者に手渡す生徒=大村市立玖島中

 模擬の「株式会社」を立ち上げ、地域の魅力を生かした事業に取り組んでいる大村市立玖島中(大場祥一校長)3年の生徒が10日、同中などで保護者や地域住民に対して事業内容を説明し、「株主」を募った。
 県教委の「ふるさとの新たな魅力を創出するキャリア教育実践事業」の一環。生徒らは昨年度、地元の経営者らから話を聞くなどして考えたビジネスプランの中からコンペティション形式で事業内容を選出。▽「休日カフェ」の開催▽大村をテーマにしたカプセルトイ▽大村の景色をデザインしたカレンダー▽規格外ミカンを使ったジャムなど▽にぼしを活用した商品-の5事業に取り組んでいる。
 10日の説明会で生徒らは、社長をはじめ総務や経理、商品開発部など本物の会社さながらに役割分担して説明。自社名に込めた思いや事業の目的、商品の特徴、収支計画などを順序立てて紹介していた。
 「株券」を購入した場合の優待や配当金などについても説明。説明会の後に開かれた株主募集集会では、保護者らが目当ての会社の株券を買い求めていた。
 大村の名物や景色をデザインしたキーホルダーやハンカチ、マグネットを「ガチャガチャ」で販売する「OmuLove」の社長、山本紗也子さん(15)は「昼休みや放課後を使ってやっていた試作品作りが大変だった。事業を通じてふるさと大村の魅力を広めたい」と意気込みを語った。商品の販売会は10月に同中などで予定している。


© 株式会社長崎新聞社