夏の観光客出迎えへ“衣替え” 倉敷・美観地区で柳の剪定

倉敷市美観地区で行われている柳の剪定

 倉敷市美観地区の倉敷川河畔で、恒例の柳の剪定(せんてい)が行われている。新型コロナウイルス禍で減少した人出が回復しつつある中、さっぱりした装いに“衣替え”して夏の観光客を迎える。

 初日の13日は、造園業者9人が大原美術館(同市中央)前から作業を開始。「パチン、パチン」とはさみの音を響かせながら、長く伸びた枝葉を切りそろえていった。入船橋までの約800メートル区間で17日まで行い、約120本を刈り込む予定。

 夫婦で訪れた公務員男性(63)=神戸市西区=は「倉敷には何度か来ているが剪定は初めて見た。大事に手入れして川沿いの景色が保たれているのが伝わってきます」とカメラを向けていた。

 剪定は、景観保全や樹勢の維持、病害虫の防除を目的に市が年3回実施。次回は9月を予定している。

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