本格的な梅雨のシーズンを前に、去年の大雨で土石流を食い止めた広島市にある砂防ダムで16日、ドローンを使った点検が行われました
末川徹記者
「目の前にある砂防えん堤は、高さが12.5メートルあります。こちらは、去年の大雨で土石流が発生した場所で、それを食い止めました。今、再発の恐れがないか、上空から点検が行われています」
広島市安佐南区 緑井8丁目にある砂防ダムです。周辺では、8年前の広島土砂災害で4人が亡くなるなど、大きな被害が出ました。これを受けて、国が整備した砂防ダムです。
去年8月の豪雨…。緑井周辺では、降り始めからの雨量が500ミリを大きく上回り、大量の土砂・流木が渓流に沿って流れ下りました。
最大容量が2万5000立方メートルある砂防ダムは、土石流を食い止めたため、下流の住宅などに被害はありませんでした。
およそ40分のドローン点検では、新たに木や岩が流れ出ていないことなどを確認しました。
中国地方整備局 国時正博副署長
「激しい雨など、雨の量が多い場合には、今、渓流にある土砂などが移動することがあると思いますので、十分避難に心がげてもらいたい」
「砂防ダムがあっても安心せず、早めの避難行動」を呼びかけました。
中国地方整備局によりますと、去年の大雨で、国が整備する砂防ダムあわせて4基が土石流を食い止めたということです。