広大ラベンダー畑、ついに全面開放 2万2千株、嵐山で見頃 3年ぶり祭りも なんと花の摘み取りも可

色づきが進み、見頃を迎えたラベンダーの花=16日、嵐山町鎌形の「千年の苑ラベンダー園」

 埼玉県嵐山町鎌形の「千年の苑ラベンダー園」でラベンダーの花が色づき、見頃を迎えた。梅雨の中休みとなった16日は、晴れ間ものぞくまずまずの空模様に。陽光を浴びた紫やピンクなどの花々が、爽やかな雰囲気を醸し出した。

 休耕農地を活用して町おこしを図ろうと、2019年に本格開園。約6.5ヘクタールの敷地ではグロッソを中心に15種類、約2万2千株のラベンダーが咲き誇る。20年は多雨による枯死と新型コロナウイルス感染拡大のため公開を断念。21年もコロナの影響などで規模を縮小して開園したが、今年は3年ぶりに祭りを行い、全面開放にこぎ着けた。

 園を管理する嵐山町観光協会の渡辺忠司農場長(70)は「ラベンダーのみを栽培し、摘み取りもできる園はほかにはない。皆さんに楽しんでいただければ」と話す。さいたま市から初めて訪れた主婦飯塚真由美さん(45)は、「のどかで良い所を見つけた」と満喫していた。

 26日まで、午前9時~午後4時開園(入場は午後3時まで)。見学料は中学生以上500円。

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