自分たちで育てた農作物を通して金融や経済を学ぼうと、岡山県矢掛町本堀の中川小は、農作物の栽培を始めた。収穫後は販売も計画しており、社会や理科などの授業とも連携し幅広い学びにつなげる。
授業は、県金融広報委員会(事務局・日本銀行岡山支店)の「金融・金銭教育研究校」に指定されたことから、本年度から2年間行う。井笠地域では同小のみ。
5月26日に活動が始まり、全校児童約40人が近くの畑でサツマイモの苗を植えた。16日は田植えに挑戦。地元の農事組合法人・矢神毎戸営農組合メンバーが「根っこをしっかり差し込んで」などとアドバイスをし、児童は約350平方メートルの田んぼにキヌムスメと古代米を植えた。収穫期には「中川小」の文字が浮かび上がるという。
5年女子(10)は「商品になるので丁寧に育てたい」と話していた。
今後は学年ごとに枝豆やキャベツ、ロマネスコなど旬に応じて栽培。授業では理科で植物について、社会では食料自給率や流通などを学ぶ。公民館やスーパーと協力し収穫後の加工、販売も予定している。