相川七瀬さんと児童 赤米を田植え 総社・本庄国司神社の神田

相川さん(手前右から2人目)と一緒に赤米の苗を植える児童

 古代米・赤米を育てて供える全国でも珍しい神事「赤米の神饌(しんせん)」(岡山県重要無形民俗文化財)が伝わる本庄国司神社(総社市新本)の神田で17日、お田植え祭があり、地元の新本小5年生13人と総社赤米大使の歌手相川七瀬さんが田植えを行った。

 児童らは豊作を祈願する神事の後、はだしで約1.8アールの神田へ。泥に足を取られながら同神社赤米保存会のメンバーの指導で1列に並び、丁寧に苗を植えた。

 「初めての田植えは難しかった。おいしい赤米を神様にお供えできたら」と児童(10)。新型コロナウイルス禍で3年ぶりの参加となった相川さんは「久しぶりに神田に入った感動は大きかった。子どもに伝統文化を伝える活動に力を入れたい」と充実した表情で話した。

 稲刈りは11月中旬の予定。収穫した赤米は児童や保存会が昔ながらの手作業で脱穀、もみすりをし、神社にお供えする。

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