足尾に緑を育てる会、日本水大賞で大臣賞 植樹、環境学習など評価

表彰状を手にする秋野会長(右)と斎藤事務局長

 【日光】足尾銅山の煙害で荒れた山の緑化活動を行うNPO法人「足尾に緑を育てる会」が、「第24回日本水大賞」(同大賞委員会主催)の農林水産大臣賞に輝いた。設立から26年間、取り組んできた植樹や環境学習などの活動が評価された。14日に都内で表彰式が行われ、秋野峯徳(あきのみねのり)会長は「地道な取り組みが評価されてうれしい。多くの協力があっての受賞。植樹などに参加してくれた方々に感謝したい」と話した。

 1998年に創設された同大賞は毎年、水循環の健全化に貢献する優れた活動を表彰している。今回は全国から131件の応募があり、うち11件が入賞した。

 足尾に緑を育てる会は「足尾の山に100万本の木を植えよう」をスローガンに、荒廃した足尾の山々を再生しようと96年に設立された。2006年の同大賞では、審査部会特別賞を受賞した実績もある。

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