22日公示、7月10日投開票の参院選を控え、17日には自民党の茂木敏充(もてぎとしみつ)幹事長と立憲民主党の泉健太(いずみけんた)代表が、参院選栃木選挙区(改選数1)立候補予定者の応援に駆け付けた。両氏は争点となる物価高を巡り論戦を展開。選挙の勝敗を左右する「1人区」での勝利に向け支持を訴えた。
茂木氏は午後3時過ぎ、地元の足利市内で3選を目指す現職上野通子(うえのみちこ)氏(64)=公明党推薦=と街頭に立った。上野氏を「圧勝すれば大臣の座も確実だ」とし「政策、実績、実行力以外の何で選ぶのか」と呼びかけた。
物価高については「来週には政府に総合対策本部を立ち上げ、ガソリン価格や食料品価格を抑える」と強調。新型コロナウイルス対策では「ウィズコロナで経済社会活動を回すのが世界のトレンド。ゼロコロナ政策をとっているのは中国、北朝鮮、立憲民主党の三つだけ」と批判した。平日にも関わらず多くの人が足を止めた。
泉氏は宇都宮市内の高齢者施設を視察後、鹿沼市に入り、午後2時過ぎから、同市内で新人の板倉京(いたくらみやこ)氏(55)とともに、車上からの街頭演説に臨んだ。
物価高に関して「岸田首相は『海外と比べて大したことがないから大丈夫』と言っているが誤りだ」と指摘。「年金生活者への追加給付が必要だと提案したが、全く対策を打たなかった」と批判した。
税理士である板倉氏を「権力者目線ではなく、皆さんに寄り添って考える人だ」とアピール。安全保障では「自民の一部や維新のような前のめりな危険な思想は駄目だ」と切り捨てた。