通常国会閉幕後初の週末となった18日、参院選栃木選挙区(改選数1)に立候補予定の候補者6人は活動を本格化させた。4日後の22日に迫る公示に向け、街頭演説やあいさつ回りなどを精力的にこなした。大物弁士も本県入りし、支持を呼びかけた。
3選を目指す自民党の現職上野通子(うえのみちこ)氏(64)=公明党推薦=は昼前、宇都宮市中心部で演説。所属する派閥領袖(りょうしゅう)の安倍晋三(あべしんぞう)元首相が駆け付けた。
安倍氏は経済政策「アベノミクス」を引き合いに、政府の財政出動の必要性を強調。憲法改正については「いざというときに命を懸けて戦う自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を打つべきだ」と熱弁を振るった。
「選挙を甘く見てはいけない。上野さんが勝ち抜くことが栃木県の未来をつくる」と訴えた。演説後、2人は集まった支持者とグータッチして回った。上野氏は午後、那須塩原市内での集会に参加した。
立憲民主党の新人板倉京(いたくらみやこ)氏(55)は、午前10時半から栃木市内で会合に参加。約80人を前に税制改革の必要性を主張した。
同党の大西健介(おおにしけんすけ)選対委員長が訪れ「栃木は大変厳しい選挙になるが、皆さんの力をお借りして生活者視点の政治をつくる」と力を込めた。「税理士である板倉さんに、税の使い道を監視する仕事に携わってほしい」と応援した。
板倉氏は宇都宮市内で遊説、夜は小山市内で会合に参加した。
日本維新の会の新人大久保裕美(おおくぼゆみ)氏(45)の陣営は、同党の柏倉祐司(かしわくらゆうじ)元衆院議員の支持者や、旧日光市議を務めた母親の後援者らを中心にあいさつ回りを重ねた。
共産党の新人岡村恵子(おかむらけいこ)氏(68)は午後、地元の佐野市内6カ所で街頭演説した。19日は宇都宮市内を重点的に回り演説する予定という。
NHK党の新人高橋真佐子(たかはしまさこ)氏(57)は活動の柱としているツイッターで発信した。
政治団体参政党の新人大隈広郷(おおくまひろさと)氏(52)は、JR宇都宮駅前で演説した。